研究会・講演会・地方会
研究会・講演会
日 時 | 平成29年9月14日(木) 15:00~16:30 |
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場 所 | 生命保険協会 中会議室(東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル3階) |
演 題 | 「 IgG4関連疾患」 |
講 師 | 山本 明男先生(明治安田生命保険相互会社) |
講演要旨 | IgG4関連疾患は、2011年に包括的診断基準が提唱された新しい疾患概念 であり、全身諸臓器を冒す原因不明の慢性炎症性疾患であるが、病因論 的には自己免疫的機序も考えられている。今回、この疾患の提唱のきっ かけとなった2疾患(自己免疫性膵炎とMikulicz病)及び体表からの 観察が可能な眼窩・甲状腺・リンパ節・皮膚等に認められるIgG4関連 疾患について説明する。 |
日 時 | 平成29年6月8日(木) 15:00~16:30 |
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場 所 | 日本交通協会 大会議室 (東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル9階) |
演 題 | 「頭痛の病態生理と治療」 |
講 師 | 埼玉医科大学神経内科 教授 荒木信夫先生 |
講演要旨 | 片頭痛発生のメカニズムに関しては、頭蓋血管の異常を重視する血管説vascular theory が広く信じられてきた。即ち、片頭痛の前兆aura の時には血管が収縮し、その後、血管が拡張して頭痛が生じるという説である。 しかし近年、脳血流動態などの詳細な検討により、片頭痛の病態はむしろLeao (1944) の提唱した" spreading depression(SD) "という大脳皮質の神経細胞の過剰興奮によると考える説(神経説neuronal theory)が登場し、様々に議論されてきた。さらに,Moskowitz らは三叉神経と頭蓋内血管、特に硬膜の血管との関係に注目し、この “trigeminovascular system” を介する“neurogenic inflammation” は片頭痛のモデルになりうると考え、trigeminovascular theory を提唱した。 片頭痛では、様々なトランスミッターの変化が注目され、病態との関係が注目されてきた。近年開発された5HT1B、5HT1Dの agonist である トリプタンは頭痛期の片頭痛患者の60-70%に有効であり、セロトニンとの関係が注目されている。このトリプタンは頭蓋内血管の5HT1-1B/1D like receptorに結合し血管を収縮させる作用があること、および血管周囲の三叉神経に結合することがわかっており、従来の vascular theory や三叉神経血管説を支持すると考えられている。 また、Goadsbyらは、片頭痛患者では発作期に頚静脈血のcalcitonin gene related peptide (CGRP)が上昇することを示しているが、これは片頭痛の病態生理解明上貴重な報告と考えられる。CGRPの受容体に対する阻害薬であるgepantが片頭痛の治療薬として注目されたが、肝機能障害などの副作用がでて、治験が中止された。それに代わって、現在は抗CGRP抗体が注目されている。 また、家族性片麻痺性片頭痛(FHM)において、第19染色体19p13に存在するP/Q 型カルシウムチャンネル遺伝子にミスセンス変異が認められた。また、Na-K ATPase, α2(ATP1A2遺伝子)の変異が、さらに神経電位依存性ナトリウムチャンネル,SCN1A遺伝子の変異が確認されている。FHMの変異遺伝子はいずれもイオンチャンネルであることからFHMはチャンネル病(channelopathy)であるとの考えが有力である 。 群発頭痛においても、三叉神経第1枝と蝶形口蓋神経節と上頚交感神経節からの線維が収束する海綿静脈洞付近の内頚動脈周囲に原因があるとの説があったが、PETを用いた研究により、視床下部後部に代謝亢進部位がみられることも明らかになった。 また、主に片頭痛の難治性患者で薬物乱用頭痛がみられることが注目されている。この薬物乱用頭痛は脳のsensitizationとの関係で注目され、この病態に対する対策も検討されている。 |
地方会
日 時 | 平成29年8月4日(金) 17:30~総会 18:00~学術講演会 19:00~懇親会 |
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場 所 | 札幌市中央区北1条西4丁目 札幌グランドホテル東館17階 層雲 |
演 題 | 「高度先進医療」 |
講 師 | 竹村 一徳先生 支部幹事 (住友生命) |
講演要旨 | 1984年に導入された「高度先進医療」は、2006年の健康保険法の一部改正に伴って評価療養の一つである「先進医療」に制度が変わり、現在に至っています。 この先進医療に係る費用は全額自己負担であり、粒子線治療等、高額となりがちです。他方、比較的低廉な保険料負担で付保することができ、先進医療に係る費用を同額まで保障する「先進医療特約」は魅力的な特約のひとつであると考えられます。現在の医療保険制度における先進医療の位置づけと、各社の先進医療特約の特徴等について解説いたします。 |
日 時 | 平成29年9月6日(水) 午後6時~ |
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場 所 | 仙台市青葉区上杉2-1-50 「仙台勝山館 リストランテパドリーノ・デル・ショーザン」 TEL 022-213-9188 |
演 題 | 「SGLTⅡ阻害薬」による糖尿病治療について |
講 師 | 杉江 尚先生 |
日 時 | 平成29年9月1日(金) 総会 15時~ 講演会17時30分~ |
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場 所 | 日本生命松岡ビル 名古屋市中村区名駅2-45-7 |
演 題 | 「高度先進医療」 |
講 師 | 竹村 一徳先生 支部幹事 (住友生命) |
講演要旨 | 1984年に導入された「高度先進医療」は、2006年の健康保険法の一部改正に 伴って評価療養の一つである「先進医療」に制度が変わり、現在に至っています。 この先進医療に係る費用は全額自己負担であり、粒子線治療等、高額となりがちです。他方、比較的低廉な保険料負担で付保することができ、先進医療に係る費用を同額まで保障する「先進医療特約」は魅力的な特約のひとつであると考えられます。現在の医療保険制度における先進医療の位置づけと、各社の先進医療特約の特徴等について解説いたします。 |
日 時 | 平成29年9月12日(火) 15:00~17:00 |
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場 所 | 住友クラブ 多目的ホール 大阪市西区江戸堀1-13-10 |
演 題 | 「2型糖尿病の心血管疾患の克服に向けて~residual riskを考える」 |
講 師 | 日本生命済生会付属日生病院 院長 笠山 宗正先生 |
日 時 | 平成28年3月4日(金) 16:00~17:00 総会・学術講演会 |
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場 所 | ANAクラウンプラザホテル岡山(岡山市北区元町15-1) |
演 題 | 「ストレスチェック検査導入とその背景」 |
講 師 | 夏田 洋幹先生 |
日 時 | 平成29年9月27日(水) 15:45~ 総会・学術講演会 |
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場 所 | 明治安田生命 会議室(福岡市中央区天神1-6-8 天神ツインビル8階) |
演 題 | 「最近の認知症の知識」 |
講 師 | おばた内科クリニック院長 尾畑 十善先生 |